今、気になっていることは「ここぞと言える京都観光がしたい!」ですがこんなニュースがあります。

久しぶりにごっついインフルエンザにかかって(新型じゃないよー)ダウンすること7日間、やっと回復しかけたところにアメリカ出張に出かける(涙)くねくねハニィがお届けする、2010年最初の「最近どうよ?」の第36回目。
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今回はライセンスビジネスのお話。
ちょっと辛口だけど、日本人のためにあえて涙をのんで書いてみたので、読んでよろしこ。
●2010年最初のハニィです
あけましておめでとー! ちと遅いか(笑)。
2010年を迎えて、ますますいろんなことをいろんな角度から伝えていきたいなって思ってるくねくねハニィの「最近どうよ?」36回目なのでやんす。
今年もよろしこっ。
しかし今年の冬は暖冬の予定だったはずでは? 雪国育ちのハニィにもこの寒さはきついっすねぇ。
ここのところ1週間ほどずっと熱が下がらず、2回もお医者に行ってしまいましたよ。
風邪とインフルエンザに加えて気管支炎ってどんだけ併発してるんだろう......。
皆様もお身体にはお気をつけ遊ばせ。
2009年はハイスペック機を含めた新ハードも出回った感があって、ソフトも日本では「ドラゴンクエストIX」、「ファイナルファンタジーXIII」が発売され、欧米では「Call of Duty: Modern Warfare 2」が記録的なヒットだったから、世界のゲーム市場としては大きなタイトルに恵まれた一年だったと言えるかもね。
2009年の年間データを集計しているところなので、次回は「まとめ」を書きたいと思っておりまする。
集計をしている合間に、くねくねハニィが見た「日本人とライセンス」をお送りしまっす。
とその前に、年末商戦のピーク12月はどうだったかなぁと気になるあなたに、北米12月販売実績だ!
●12月の北米市場報告
ハード(2009年12月)
→http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1002/12/news074.html
何と12月は任天堂だけで700万台のハードを北米で売ってしまったんだよぉ。
すごいねぇ。
PS3の136万台、Xbox 360の131万台も大したものなのに、任天堂のWiiが381万台、ニンテンドーDSが331万台と聞いてしまうと、やっぱり任天堂あってのゲーム市場と思い知らされるよね。
12月は何と市場売上金額で前年比4%増とのこと、この微増はハードの売上によってもたらされたもので、ソフトは前年比マイナス7%とな。
ハードが出回ったこの時期としては、あれれ? な結果と言えましょうぞ。
Wii、PS3、Xbox 360すべてのハードで単価が下がっているのに、市場を押し上げるくらいの売上金額増を記録したのね。
これって値下げ効果でユーザーがゲーム機を買ってくれたってこともあるけど、ハニィとしてはよくここまで在庫があったなぁと。
在庫を恐れて少なめに出荷しがちな昨今、思い切って出荷をしたのはメーカーの英断でしたね~。
PS3はXbox 360を若干おさえてのハード売上2位になりました! インストールベースでようやく1000万台を超えるハードに成長したんですよ。
ちなみにWiiは2700万台超、Xbox 360はもうすぐ1900万台という感じ。
かなり水を開けられてますけど、春に発売の「God of War III」に向けて順調な道筋ではないかと思います。
ちなみに、ニンテンドーDSはもうすぐ4000万台、PSPだって1700万台も出回っているのだ。
あとはソフトが順調に売れてくれれば......。
ソフト(2009年12月)
→http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1002/12/news074.html
「Call of Duty: Modern Warfare 2」はこのままいくと、北米単独で1000万本を超える勢い。
新たなお化けソフトがどこまで数字を伸ばしていくのか確認しないとね。
この驚きのソフトを見た後に、「New Super Mario Bros.Wii」が発売2カ月で全世界1000万本販売というニュースがあって、こちらも驚きでしたね。
「Wii Fit Plus」も売れてるし、発売以来それほど大きな動きがなかった「Wii Sports Resort」も好調だし、任天堂の嵐が戻ってきた感じですね。
やっぱり「クリスマスはファミリーで遊ぶ」ってことの裏付けかもね。
年末商戦に向けて新作ソフトが数多く売られているのに、「Wii Play(はじめてのWii)」(ハードを買う時にもう1個コントローラが欲しいから買うよね!)や「Mario Kart Wii」がトップ10に入ってくるのは、任天堂ソフトの底力を感じる結果ですな。
任天堂の不振といろんなところに書いてあったけど、最終的にふたを開けてみたら、やっぱり任天堂の年末だったね~。
Call of Dutyシリーズが売れているからと言って、Activisionがウハウハって言うのもセッカチな話で、肝煎りで10月に発売した「DJ Hero」 も、マルチプラットフォーム(Wii/PS3/Xbox 360/PS2)のトータルで78.9万本。
悪い数字ではないけれど、期待度が高かったので「あれ?」感は否めないし、かつてはドル箱だったTony Hawkシリーズ最新作「Tony Hawk:Ride」 も11月に発売してペリフェラルとしてボードをつけてみたものの、やはりマルチプラットフォームで53.5万本と今一つの年末商戦だったわけです。
また、復刻の「Wolfenstein」は8月に発売以来PS3/Xbox 360両方合わせて16万本(涙)と、タイトルによっては苦労してたりするんですよ。
ハイスペック機になってから開発費が高騰して、マルチプラットフォーム化によって回収源を増やそうとしても、売れなければ未回収のリスクは旧プラットフォームよりも大きいのだ。
大手パブリッシャーといえどもプロダクトラインアップ上、すべてがうまく行っているわけではないのよね。
と不景気な話はともかく、北米の2009年度ゲーム市場(PCは除く)は、196.6憶ドル(約1兆8,000億円)。
昨年の214億ドルから比べると約8.1%の市場規模ダウンとのこと。
でも、11月までは本当に心配だったんだけど、やっぱり北米市場はまだまだ勢いがありますな。
と、きちんとしたまとめは2月末(約束できない?)の「最近どうよ?」で語りますんでよろしこ。
それでは、「日本人とライセンスビジネス」に参りますぞよ。
●ライセンスとはなんだろか?
ライセンスとは、日本語で言うと「使用許諾」。
製造物のように目に見えるものであれば、単純にモノとお金で「交換」というやり取りができるので、「売買取引」というわかりやすいものになるんだけど、ソフトやテクノロジーなどの知的所有物はコピーができちゃうから引き渡しというわけにはいかないんですな。
だから、そのようなテクノロジーやソフトなどの知的財産権者であるライセンス元(ライセンサー)が、ライセンスを受ける側(ライセンシー)に対して一定の条件で「使っていいよ」って許可をすることを言うんですね。
ソフト開発をしていると、ミドルウェアやツール、ライブラリ、フォントなど、第三者のライセンスを受けて使用しているケースが多いと思うんだけど、フリーウェアやシェアウェアのようなネット決済ができる場合を除き、やっぱり「ライセンス契約:使用許諾契約」というものを結ばなくちゃいけないのだ。
身近なライセンスと言えば、キャラクターやアニメ、映画の版権などもこれに当てはまるよね。
でも、今回のハニィのお話は、どちらかと言うとソフト開発に伴うテクノロジーに焦点を当てて書いてみたいと思っています!
●日本はちぃと変わってる
ライセンスビジネスを語る前に、日本におけるライセンスビジネスの難しさを考えると、文化的で社会的な背景があると思うから、ちぃとだけ語ってみたいと思うのね。
ゲーム業界って話じゃなくて、日本人の文化的なところなんだろうけど、目に見えないノウハウや情報ってのはタダだと思ってるところ。
何とかしたいよね。
そんなの「ただの情報でしょ?」ってハニィもよく言われます(笑)。
日本では有効であっても、目に見えないツールやサービスって成果物としてなかなか評価されない悲しいもののことが多いんですな。
マーケットリサーチやコンサルテーションもそうだし、ミドルウェアなどもそうなんですが、お金を払ってくれないところには情報やアイデアは入ってこないんですよ、自力でやらない限りは。
能力や時間の関係で自分ができないこと、知らないことを、誰かが代わりにやってくれたって合理的な考え方は、「イチから自分で」と言う職人気質を良しとする日本の文化にはそぐわないのかもしれないね。
かく言うハニィも伝統職人の娘だったりするわけですが......(笑)。
乱暴に言うと、自力でイチから作るくらい人件費がかかるなら、IP、テクノロジーやノウハウ等をお金払って使わしてもらっちゃえ! って考え方が「ライセンス」であり、その究極が、買っちゃえ! っていう「企業買収」とも言えるよね。
EAなどが大きな開発会社やミドルウェアの会社(RenderWareのクライテリオン社など)を買収したのはそういうこと。
そのおかげで同じ作業や時間を費やさなくても、目的地にショートカットして行くことができる、ということに気がついて欲しいと思う訳ですわ。
歩いて行ったら遠いところも、電車で行くと速かったりするわけで、それには電車賃がかかるって至極単純なお話なんですけどね。
サービスを提供する側の質や方法の問題もあるだろうけど、不可視なものを有償で受け慣れていない日本人にとって、価値を評価することが難しいというところもあるんだろうね。
でもこういう事業が成り立たない社会であれば、効率化も切磋琢磨もされないから、その先になかなか行けなくなっちゃう、ひいては業界として後れをとることにもなりかねないのだよね。
お店やレストランでサービスにチップを払ったり、テレビを見るのに毎月お金を払っている海外の人(地上波はほとんどなくケーブルテレビしかないから)からすると、目に見えないサービスやソフトが対価の対象ってことは身についたことなのかもね。
ほら、日本で「サービスです」って言うと、「タダ(無料)です」ってことになるのも核心をついてるよね(笑)。
日本のユーザーさんはゲームがパッケージであれば、ソフトやマニュアルという物理的なものがあるからお金が払えるんだろうね。
ゲームをダウンロードで、という流れが日本だけ遅れがちなのも、こういう文化が影響しているのでは? とも思ってしまうよね。
おっと、話がズレてきた(笑)。
そんなこんなで、つい軽率に扱ってしまいそうなライセンスの概念を、きちんとしてくださーいって話に移行しまーす。
●ライセンス契約の注意事項
許諾条件
まずは、どのテクノロジーをどのタイトルに使うのかを決めるんだけど、契約によってはメーカーさんへの包括契約ということで、タイトル名を限定せずに自由に使えることもたまにはありますね。
ただし、包括契約であろうとも、個別タイトルで使用した場合に権利表記義務がある(下記4を参照あれ)とか、個別報告義務があるなど、決して雑に扱ってよいという意味ではないのでご注意を。
(1)支払い条件
ライセンス契約とひとことで言っても、いろんなケースがあって、最初に大きく支払えば決められた期間は制限なく使えるものや、まとまったお金はかからない代わりに1本売るごとにいくらかのロイヤルティがかかるもの、またはその組み合わせ(最初に払う+1本あたりのロイヤルティ)などなど。
支払時期に関しても毎月のケースもあるだろうし、年ごと、四半期などなど、これも契約交渉によって決定して契約書におとされることになりますね。
(2)テリトリー
テリトリーとは許諾地域をさしますのよ。
どの地域向けのソフトに使うのかを限定しなければならないの。
もちろん、全世界向けと契約することも可能だし、コストを抑えるために「日本のみ」とか「日本、北米のみ」とかで契約することも多いわ。
気をつけないといけないのが、日本でしか使わないって決めたのに、急に海外販売が決まった場合。
使っていたテクノロジーのライセンス契約内のテリトリーを変更するのを忘れてた!なんて事故。
何だかよく聞いたことがありますね(笑)。
(3)許諾期間
言わずと知れた許諾が有効な期間なんだけど、更新時期には十分お気をつけ遊ばせ。
一度販売したソフトを廉価版で売ることが決定したり、別のプラットフォームでリメイクとかの場合、使われているテクノロジーのライセンス期間が切れてないかは、きちんと確認してほしいところですな。
(4)表記義務
ライセンスを受けたテクノロジーやソフトに表記義務がある場合は、気をつけてほしいよね。
パッケージやマニュアル、画面上にどのような表記義務があるかは、契約の際に決められているはず。
文章で書けばいいだけって場合もあるし、ロゴを表記しないといけないのかもしれない。
この後にも書くけど、きちんと契約内容を把握しないで、これを怠ると契約違反になるので注意したいよね。
ライセンスを受けるにあたって
ライセンスは、ライセンス元(ライセンサー)の考え方や交渉によって契約条件は決まるんだけど、ライセンサーはライセンスを受けている側(ライセンシー)の誠実な使用と報告を信じて「使っていいよ」と権利を付与しているのだよ。
モノを納品しているわけではないので、数えて確かめるってのはほぼ不可能なお話なのね~。
だから、アジアの海賊版やPSPの違法ダウンロードを責めるべき日本のソフトメーカーが、実は無許可でソフトを使っていた!とか、ライセンスを更新してなかった!とか、ちゃんと報告してなかった!ってことは絶対にあってはいけないことだよね~。
特にダウンロード時代になってくると、自分が作った売り物を「目に見えない」からと言って、タダで使われてたらイヤなもんですし、訴えたくもなるわけですよ。
知らなかったとか、そういうつもりはなかったとか言われたって違法は違法。
意図的にやっていないってことだけで、結果的に違法ってことには変わらないんだから。
次の契約書にもつながることなのに契約を更新するのを忘れてたり、許可を取らないで使ってたりしないかしら?気をつけるしかないんですが、会社組織によっては、こういう「ケアレスミス」を排除するために、グループウェア上で契約期間切れを通知してくれるシステムを構築したり、担当者が定期的に契約書の見直しをしているというケースも見られるけど、まずはそのようなソフトウェアを使う人が、
・許可(ライセンス)が必要ではないのか?
・有償のものではないのか?
・契約書を交わす必要がないのか?
を把握しないとね。
入り口が間違っていたら、組織でヘッジしようとしても防御できないのだ。
繰り返しになるけど、不可視なものに対して対価を払うことに慣れていないと思うんだよね。
契約書の内容って確認してる?
ライセンス契約の話が出たので、契約書についても話しちゃおうかな。
ハニィがこの業界に入って一番最初に驚いたことをストレートに言うと、担当者が「自分が取引している相手との契約書の中身を知らないまま」仕事をしていることが多いってこと。
あ、もちろんきちんとされている方もいっぱいいらっしゃいますから、全部がそうだ! って言っているわけじゃないす!
特に海外との取引に関しては契約書が命。
契約書のドラフトに目も通さずサインする、などという無謀なことはゆめゆめしないでくださいね。
日本ではまだまだ「義理」や「温情」があるので、契約書に書いてあったとしても、後でお願いすれば何とか変更してくれるとか、運用上は問題なく進めてくれるってことがあるのかもしれないけど、海外取引ではそんなことは絶対にありませんよぉ。
昨日まで話していた担当者が今日には辞めていることだって多いし、海外では業務の「引き継ぎ」義務はないので、後任者に状況が引き継がれているってことはほとんどございませんのです。
つまり、契約書をもとにすべての取引は行われるのですわ!
契約書をブリーチ(債務不履行)したら、契約を切られてしまったり、更には損害賠償請求を受けるかもしれないのよん。
約束してサインしてしまったんだから、書かれているのに「こうだと思っていた」と後で言い訳することはできないんですわ。
契約書とは「お約束」であり、問題が起こったときの唯一の拠りどころなんですよ。
だから海外の契約書は長くて、「こんなことが起こったら、誰の責任で、こういう解釈をする」って話が多いんですわ。
サインしちゃってるわけだから「スマン、スマン」とは行かないのよね。
契約書とはズバリ「あなたがする仕事の内容を書面に落としたもの」なんです。
あなたが内容を知らないってどういうことよ? って思っちゃうわけです。
取引先と約束するときに、取引内容を知らないままエライ人にサインさせちゃっていいんでしょうか? 少なくとも、概要(契約期間、金額、テリトリー、更新時期や更新方法などなど)くらいは把握しておきたいもんですね~。
見過ごしてて後で撤回したいと言っても、サインした後じゃもう遅いんですぜ。
自分が守りたい権利は自分で守らないと、誰も守ってくれないんですよ。
●ハニィのあとがき
ハニィは長い間ライセンスビジネスというものに関わることが多かったので、いつか書いてみたいと思っていたお話でした。
可視化=価値という時代はもうとっくに終わっているはずで、ハニィも含めてほとんどの日本人は、頭では分かっているんだけど、ピンと来ない部分。
ちょっとお説教くさくなっちゃったかしら?(笑)
と、この原稿を書き終えると同時にアメリカ出張が待っているハニィですが、年末商戦が終わってひと段落のアメリカ市場を見てきてもしょうがないだろーと思ってる? いやいや、2009年年末商戦は「Call of Duty: Modern Warfare 2」のおかげで、その他の大型タイトルは敢えて年末を外してきているんです。
つまり2010年第1四半期(Q1)にいろいろ発売されてるんですぜー。
「Bayonetta」、「Mass Effect 2」、「God of War III」などなど。
2010年も熱いアメリカなのかもしれない(微妙な言い方やなぁ笑)。
次回は2009年のまとめをしたいと思ってまーす。
サンフランシスコの「Game Developers Conference」が3月上旬に開催されるので、その前にはアップしないとね~。
ってことで2010年もよろしこっ!
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最終更新:2月12日18時57分
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