今、気になっていることは「呼子→阿蘇(俵山)へのドライブルート」ですがこんなニュースがあります。
年末年始の休みに入ると稼ぎ時になるのは、エンタメ系のソフト業と飲食などのサービス業です。
その中で忙しいのは映画館でしょう。
年末に公開されるのは正月1弾、年明けに公開される正月2弾という慣例がありますが、ともあれ今も年末年始は映画の稼ぎ時であることは変わりません。
近年の映画界は、邦画の台頭で従来の「洋高邦低」の均衡が崩れました。
とはいえ、邦画の好調さは一部の限られた作品です。
しかも、それは在京テレビ局のパワーがなせる業で、インディーズが立ち入るスキはほとんどありません。
邦画に押されているとはいえ、洋画も話題作を定期的に供給できるのがハリウッドの強み。
年末年始の注目作は「カールじいさんの空飛ぶ家」と「アバター」でした。
どちらの作品も新しい3Dシステムを用いています。
作品のすばらしさは、見ていただければ一目瞭然(りょうぜん)です。
さて、今回のサブカル黙示録は「映画産業の斜陽化」についてです。
映画は戦前戦後、「金持ちの趣味」として入場税が課されており、税率は最大150%という時代がありました。
その後、業界団体の反発で徐々に税率は低減するものの、最終的に撤廃されたのは89年でした。
そんな中、日本の映画産業は新作、話題作の公開タイミングを見計らって入場料を値上げし、その時代をしのいできました。
映画館1館当たりの収益はこの10年間、毎年減り続けています。
そして、映画館数も最大時には7000館あったスクリーンは現在は3200館程度まで減少してしまいました。
過去の映画入場料の推移を追ってみましょう。
75年の「ゴッドファーザー2」公開のタイミングで1300円(以前は1000円)。
93年「ジュラシックパーク」公開のタイミングで2000円(dts・デジタルサウンドシアターシステムを導入した劇場で値上げ)。
09年「ハリーポッターと謎のプリンス」公開のタイミングで2200円(IMAXシステム上映館で適用)に値上げ。
3D映画は1800円+300円(3D料金)で2200円を適用し実質の値上げ。
さらに前売り券にも300円を加算するという特別料金を適用......。
このように、大作が出るたびに映画産業は値上げを続け、入場者の減少分を回収してきました。
同時に各種の施策を挿入して、料金体系を複雑化してきました。
この年末年始は映像業界にとっては、分岐点だったと思います。
3D作品の登場もそうですが、今回の作品提供に乗じて3D視聴入場料金なるものを設定したことは、今後の映画業界にとってマイナスだったのではないかということです。
私は、今回の作品を機に、通常作品を値下げし、3D作品などを1800円にすることが必要だったのではないでしょうか。
日本は、世界で一番映画入場料金の高い国となり、約30年間で倍以上に値上がりしています。
昨今の不況を考えても、エンタメ産業は「大衆の娯楽」という原点に立ち返るべきだと思います。
日本では、映画館運営会社が配給や興行以外の副次的な不動産収入やその他レジャーで利益をカバーしている企業が多いために、改革が進みません。
そのうち本業をカバーできず、倒産する企業が出ても不思議はありません。
「金持ちの趣味」と扱われた戦後すぐの時期のように、映画が「大衆の娯楽」の範囲を超えないことを切に祈っています。
◇筆者プロフィル
くろかわ・ふみお=1960年、東京都生まれ。
84年アポロン音楽工業(バンダイミュージック)入社。
ギャガコミュニケーションズ、セガエンタープライゼス(現セガ)、デジキューブを経て、03年にデックスエンタテインメントを設立、社長に就任した。
08年5月に退任。
現在はブシロード副社長。
音楽、映画、ゲーム業界などの表と裏を知りつくす。
黒川文雄のブログ「帰ってきた大江戸走査線」 http://blog.livedoor.jp/kurokawa_fumio/
【関連ニュース】
<写真特集>注目映画紹介:「アバター」 革新的な3D映像 「すべてがリッチ」な超話題作
<写真特集>カールじいさんの空飛ぶ家:野村沙知代:ウエディングドレス姿披露でノムさんと熱いキス
黒川文雄のサブカル黙示録:日本アニメの危機 反比例するアジアの人気
黒川文雄のサブカル黙示録:高揚感薄い年末商戦 ダウンロード販売に期待
黒川文雄のサブカル黙示録:シンガポールで見た日本のサブカル 多民族、異文化の"化学変化"
最終更新:2月17日12時36分
今、メンズが安いです。


